pandazx's blog

データ分析など雑多な技術ブログ

戦わずして勝つファシリテーション

開発プロジェクトでお客様または企画と打合せする際に打合せ資料を作成し、打合せの流れを考えてアジェンダを作成する。

打合せの目的が進捗報告の場合がある。その場合、プロジェクトを進めるにあたって見つかった課題を議論する。

課題はプロジェクト関係者全員にとって解決すべきことだが、その解決方法は様々である。解決方法によっては、誰かにしわ寄せが行くこともある。開発を請け負う側としては、開発がスムーズに行くようにしたいと思うのは当然である。

 

おそらく、多くの場合、課題は開発から報告される。打合せで課題をそのまま報告するのは悪手である。開発側としては、その課題の落とし所を考えておき、打合せで解決方法が意図したところに落ち着いて欲しい。

これの可能性を高めるには打合せ準備が大事だ。そして、「戦わずして勝つ」、つまり、打合せでハードな議論をせずに意図したところに話の流れを持っていく。

それは話の出発点を相手が重視するところからスタートさせること。例えば、企画があって開発があるので、当然、出発点は企画の立場にたったものになる。最初に開発の話からスタートさせてはいけない。それでは、企画からしたら、自分たちのロジックではないものをぶつけられるので、話を聞くスタンスが守りから入ってしまう。それではお互いがぶつかってしまう。

相手が納得しているロジックからスタートして、意図した解決方法に至るまでのロジックを展開する。この時にすべてを話すのではなく、一部は相手に考えてもらい、自然と意図したところに話がいくようにファシリテーションする。

 

どうやっても、どちらかが泣くしかない場合は戦うしかない。ただ、その場合、最終的に責任者が決断することになるので、それこそ、打合せが始まる前に勝負は決まっていると言えなくもない。